
設計事務所で働く沢田は、妻の出産に立ち会うため、病院にいた。
赤ちゃんは、午前零時すぎに生まれた。沢田はうれしさのあまり、すぐに社内一斉メールを書いた。
「皆さん、無事に男の子が生まれました。ご報告です。母子ともに元気です」
ところが、返信は一通も来なかった。同僚は「また冗談だろう」と笑い、上司も取り合わなかった。沢田は日ごろ、冗談を言うタイプではない。メールの文面にも不自然な点はない。
その日は、四月一日。新年度の初日だった。
誰もメールを信じなかったのは、なぜでしょう。
行き詰まったら、ヒントを順番に一つずつ開封してください。
沢田の性格や文面に、不自然な点はありますか?
メールが届いた日付を、もう一度見てください。
その日は、何かの「行事」の日ではありませんか?
誰もメールを信じなかったのは、なぜでしょう。
真相に最も近いものを選んでください。
四月一日はエイプリルフールで、嘘のメールだと思われたから
答えは「四月一日はエイプリルフールで、嘘のメールだと思われたから」です。
四月一日は、嘘をついてもよいとされる日。そこへ「子どもが生まれました」という、うそでも使えそうな報告が届いたので、同僚たちは「冗談」と受け取ってしまいました。
日ごろ冗談を言わない沢田でも、日付が悪かった、というのが真相です。メッセージの内容よりも、届いた日付が信用に影響する、という日常の謎です。
「信じてもらえないなら、沢田に問題がある」と考えがちだからです。
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