
夜9時10分、事務所で盗みがあった。容疑者は「その夜は、ずっと自宅にいた」と主張する。
容疑者のスマートフォンに入っている交通ICには、午後9時5分に、現場近くの駅の改札に入場した記録が残っていた。このICは、本人の指紋認証でしか使えず、容疑者は「誰にも貸していないし、なくしたこともない」と言う。
ここから、確実に言えることは、どれでしょう。
行き詰まったら、ヒントを順番に一つずつ開封してください。
ICは、誰が使いましたか?
記録が示すのは、何ですか?
主張と記録を、比べます。
ここから、確実に言えることは、どれでしょう。
真相に最も近いものを選んでください。
「ずっと自宅にいた」という主張は、事実と合わない
答えは「『ずっと自宅にいた』という主張は、事実と合わない」です。
本人の指紋認証でしか使えず、貸していないなら、午後9時5分に現場近くの駅の改札に入ったのは、容疑者本人のはずです。主張と事実が矛盾します。
ここから「犯人だ」とまでは言えません。記録が間違っていると考える根拠もなく、入場した記録は、電車に乗った証拠とも限りません(入場しただけで乗らなかったかもしれません)。
記録=犯人、と飛躍してしまうからです。
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