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絵の中の飲み物のアイキャッチ
FILE No.174未解決

絵の中の飲み物

難易度 ★★☆約5分盗難事件時代の矛盾真贋
『19世紀の名画』の隅の机に、ペットボトル入りの飲み物が描かれていた。

状況記録

美術館が、『19世紀の巨匠の風景画』として公開した絵の隅の机に、ペットボトル入りの飲み物が描かれている。ペットボトルが飲み物の容器として実用化されたのは、1970年代以降である。

技術鑑定の結果、ボトルの部分の絵の具は、周りと同じ層で、同じ細かなひび割れが連続しており、後から描き足した跡はない。さらに、ボトルのラベルの赤からは、1950年代以降にしか作られていない合成顔料が検出された。同じ顔料は、空の青の層からも検出された。写真は加工されていない。

あなたへの問い

この絵について、確かに言えることは、どれでしょう。

捜査資料

現場図面

美術館の絵:「19世紀の巨匠の風景画」項目内容描かれた物ペットボトル入りの飲み物(実用化は1970年代以降)絵の具の層ボトルは周りと同じ層・同じひび割れ。描き足しなし顔料ラベルの赤と空の青から、1950年代以降の合成顔料写真加工なし
図面

ヒント

行き詰まったら、ヒントを順番に一つずつ開封してください。

ヒント1を開封する

ボトルの部分は、後から描き足されたものですか?

ヒント2を開封する

ラベルの赤の絵の具は、いつ以降のものですか?

ヒント3を開封する

同じ顔料は、ほかの層にもありますか?

推理する

あなたへの問い

この絵について、確かに言えることは、どれでしょう。

真相に最も近いものを選んでください。

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真相

『19世紀に完成した絵』という説明は、事実と合わない

答えは「『19世紀に完成した絵』という説明は、事実と合わない」です。

ペットボトルが実用化されたのは1970年代以降です。さらに、1950年代以降にしか作られていない顔料が、ボトルだけでなく空の層からも見つかっています。画家が未来の容器を想像して描いたとしても、19世紀には存在しない顔料までは使えません。絵は、1950年代以降に描かれたものです。

後世の修復者が描き足した、という説は、同じ層・同じひび割れという鑑定結果と合いません。写真は加工されていません。いつ、誰が描いたのかまでは、ここからは分かりません。

絵は、いつ以降に描かれたか180018501900195020001950年代以降「19世紀」空の層にも同じ顔料があるので、描き足しや修復では説明できない。
解説図

推理ポイント

  • 『後から足した』可能性を、鑑定で消す
  • 絵の具の年代を、手がかりにする
  • 言える範囲を保つ

なぜ騙されるのか

『名画』という肩書きがあると、絵の中身の確認を省いてしまうからです。

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