
真夏の午後、郊外の別荘の一室で、持ち主の久保田が倒れているのが見つかった。扉の内側には、横にスライドさせるかんぬきがかかっていた。窓は閉まったまま。部屋には、久保田一人だけだった。
床には、扉のすぐ内側に、小さな水たまりがあった。部屋には水道も水を使う道具もなく、クーラーボックスは別の部屋にあった。冷房はなく、窓は閉め切られて部屋は暑い。
かんぬきの金具には、細い棒をはさんだような浅い傷が一本ついていた。久保田は、前日から何人もの客と争っており、誰かに恨まれていた。
犯人は、どうやって「内側から閉まった扉」を作ったのでしょう。
行き詰まったら、ヒントを順番に一つずつ開封してください。
床の水たまりは、どこから来たのでしょう。
暑い部屋で、時間がたつと消えてなくなるものは?
かんぬきの金具についた傷は、何を表していますか?
犯人は、どうやって「内側から閉まった扉」を作ったのでしょう。
真相に最も近いものを選んでください。
細い氷の棒でかんぬきを支え、溶けて落ちて閉まるようにした
答えは「細い氷の棒でかんぬきを支え、溶けて落ちて閉まるようにした」です。
犯人は、部屋を出る前に、かんぬきを開けた状態で、氷の棒をつっかえにして、金具が動かないようにしておきました。部屋の外に出て扉を閉めたあと、暑さで氷が溶けると、つっかえがなくなり、かんぬきが自分の重みで動いて閉まる仕組みです。
床の水たまりは、溶けた氷の水。金具の傷は、氷の棒がはさまっていた跡です。真夏の暑さが、犯人の時間かせぎを助けました。
糸や磁石など、機械的な道具を探してしまい、水たまりという小さな手がかりが目に入らなくなるからです。
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